大手進学塾での指導を卒業?して、山本塾で低学年の指導に本腰を入れ始めてから10年が経ちました。
その生徒たちの中には、中学受験の結果はもちろん、大学受験の結果まで出る年齢の子もいます。
(年を取ると時間の経過がほんとに早い💦)
そこでトータル28年の指導をしても、やっぱり変わらない本質をあらためて書きます。
「計算ができていないから算数ができない。」
もうちょっと話をしぼっていくと、
たし算すらできないなら、そりゃ算数はできないでしょうと言われそうですが、
体験授業などではじめて授業を受ける子に「たし算できますか?」と聞くと、
ほぼ全員「できる~!」と答えてくれますし、保護者の方もできると思っています。
ところが授業をしている側から見るとできていない子がたくさんいます。入塾テストのある大手の進学塾でも半分の生徒はできていません。
これは「計算のやり方を知っている」と「ある基準以上の速さで正確にできる」の違いです。
つまり、計算ができているかできていないかの基準が明確でないために発生する感覚のズレです。
そこでぼくは基準を設けました。
例えば、2けた+2けたならば下のようなタイムを設定しています。
〇タイム以内の時間でかつ全問正解できればクリアです。
クリアしたうえでレベルはいくら上げてもよいのですが、◎タイムがほぼ限界ですので、それ以上練習する必要はありません。(詳細はこちらをご覧ください)
学年によって要求するレベルは違いますが、低学年のうちに段階を踏んでこれをクリアしていった子はやはり偏差値60を超えていきました。
何に力を入れるべきか判りやすくしたつもりですが、この練習を本気で続ける人は少ないです(どこかで計算ばっかりしても・・・という考えがあるのでしょう)。
まだ小3以下の方はじゅうぶん間に合います。
本気でたし算のレベルを上げましょう。
それができる子はひき算・かけ算・わり算もできて、算数ができて、冒頭に書いたような将来の結果が満足のいくものになるでしょう。